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なぜ学ぶのか?(08-04-13)
今朝、メールチェックをしたら同期生の方からのメールが来ていた。「社会科学の学問をすることに対してどんな考えをお持ちでしょうか?」という内容。
昨日会った時はこんな質問が飛んでくる風ではなかったのに・・・( ̄□ ̄;)!!

う〜ん、かなり本質を突いた質問に、しばし振り返りながら考える。
私が社会人になってから勉強し始めたのっていつからだっけ?

ハッキリしているきっかけは、勤め先の破綻。これは確実。
会社が破綻した時、企業戦士だった私は、全てを喪失した気持ちでした。
振り返ると、私の肩書きも、役職も、仕事における理念も、一切の業歴が「結局は破綻」したことで、無意味なものに感じられました。

そんなとき、悔やまれたのが「競争の仕方は知っていたけど、ビジネスの本質を知らなかった」こと。そこで、ビジネスに関する勉強をしようと思い、アレコレ探しているときに「中小企業診断士」という資格があることを知り、取り組んでみました。

3年かかって、資格を取得しましたが、結局は資格を取っただけ。
資格取得だけではビジネスの本質はわからなかったので、まずは自分がやってきたことを体系化したい!と思い、社会人大学院へ。
この時は、「ビジネスの探求」だったので、ビジネス系の大学院を選択しました。

ところが、ビジネス系の大学院は「学問」ではなく、「効率的あるいは効果的なビジネスの手法」をケーススタディで学ぶ印象が強く、しかも実証分析をすることもないままに「この経営手法(=成功事例)が良い」といったことが議論されます。

違和感を感じながらも、社会人大学院にこられる多才な同期との議論は楽しく、私自身も大いに勉強になりました。(これは今でも財産です)。

学んでいく過程で、経済学が「より豊かな人間生活の実現」にあるということを知りました。もともと小売業も「モノのない貧しい暮らしから、必要なモノが手軽に手に入る当たり前の豊かな暮らしを提供したい」という理念から創業されています。

このことがきっかけとなり、経済学研究科で経済学(消費経済、流通経済史)を学ぶことになったという次第です。

とはいえ、日々の生活の中で、学位を取ることや学ぶこと自体が目的になってないか?メールをきっかけに、そんな自問自答しながら、この3年を振り返る。

いろいろ考えるなか、午後から図書館へ。

枝垂桜

図書館前の枝垂桜が見事な満開!(^_-)-☆

うん、大丈夫。今のところは手段が目的化していることはなさそうだ。
もうちょっと頑張ってみよう!そんな決意を桜にしちゃった・・・

では、また参上します。ヽ(^◇^*)/押忍!【綾】管理人
| 【綾】管理人 | 研究の道は険しく・・・ | comments(2) | - | - | - |
Comment
2008/04/23 11:31 AM posted by: 交
社会科学は凄いと思います。中小大学校のミクロ経済学で“完全競争の条件”を学んだとき、「こりゃあ理系は文系に勝てない」と思いました。
「完全競争」って現実には有り得ない仮説なんですけど、その条件を一つ一つひっくり返すと企業が儲かる条件になる訳で、こっちは現実に儲かっている企業(=社会が必要としている企業)がやっている事なんですね。
この視点だけで見ても、社会科学は絵空事を論じているみたいだけど、その本質を上下前後左右表裏から見極めて使いこなせれば、凄く社会の役に立つと思います。

理系の小生としては、文系に敬意を表したつもりですけど、理系は理系でいいとこがあります。
技術というのは、経済学でいうと、資本と労働の代替曲線のポジションを変えてしまう力があります。これは凄いことです。
今、小生が技術のインパクトを感じているのは充電池と永久磁石です。永久磁石は地球温暖化を救えるかも知れません。
お後がよろしいようで。

2008/04/23 11:18 PM posted by: 【綾】管理人
交さん
お久しぶりです。コメントありがとう!

ところで、私自身は、社会科学は厳密な意味での「科学」ではないと感じています。
「科学的」であるということは、やはり「再現性」があることだ思われるので・・・(高校時代は理系ですので)。

同じ条件で同様の実験を行った場合、同じ結果が得られる。
科学(理系)ではあたりまえのことが、社会科学(文系)では難しいですよね〜

とはいえ「ある一定の条件下では、同様の傾向が見られる」というのは、理系・文系問わず世の中にはありそう。

こうした議論にひとつの解を出したのは科学哲学者のカール・ポパー。
ポパーは「反証可能性」という概念を提示し、それを条件とすることで理論が科学(彼が考える狭義の科学)に属するかそうでないかを線引きできることを示してみせた。(出所:wiki)

結局、私が経営学では満足できず、経済学を学ぶことになったのは、ビジネスにおける、いいかげんさや安易な模倣、時流やタイミングといったよくわからない要素に左右されているような不確かさに、なんらかの説明をつける力を養いたかったから。
つまり、計量経済学や実証分析という手法(=反証可能性)というスキルを身につけたかったからなんだと思います。

とはいえ、先日指導教官から「社会科学の論文は100%相手に伝わらなければならない」と教えられ、苦悩の日々を送っています。
勉強って興味のあることを知るのは楽しいけど、型や作法を学ぶのは大変ッス。でも、最近はちょっと慣れてきたかな〜

ではでは。
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